こんにちは、ひとりママナースです。
「2歳の子供がYouTubeをやめられない」
「ご飯中もずっと見てる」
「中断すると大泣き」
そんな状況に不安や罪悪感を抱えていませんか?

わが家も子供が2歳の頃に、「YouTubeをやめると毎回大号泣」「ちがう!かえて!」が止まらない時期があり、心が折れそうになりました。
実はこれは、「親が甘やかしたから」でも「依存になったから」でもなく、2歳の脳の発達特性や、生活リズム・環境の影響で誰にでも起こりうることなんです。
今回は、小児科看護師として多くの親子と関わり、男児を育てている母親の私が実体験を踏まえて、youtube離れを段階的に進める方法と、代わりになる遊び方を紹介します。
- 2歳の子供がyoutube依存のように見える理由
- youtubeが子供に与える悪影響
- 癇癪や泣き叫びが起こる理由
- 2歳でも無理なくできる「段階的にやめる方法」
- YouTube以外でご機嫌に過ごせる遊び方
「自分が限界で動画に頼るしかない」
「悪いとわかっていても、静かにしてほしい時に使ってしまう」
といった悩みを抱える人向けに、動画に代わる遊び方やYouTubeに頼りすぎない生活のコツ、も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
2歳の子供が「YouTube依存のように見える」理由

2歳の子供がYouTubeに夢中で、YouTube依存のように見えるのには、以下の理由があります。
- 前頭前野(気持ちの切り替えや我慢をつかさどる部分)がまだ未成熟だから
- YouTubeはテンポが速く色彩も強い「脳が喜ぶ刺激」で満たされているから
- タップするだけで次の動画が始まる「即効性」があるから
- 突然の中断で癇癪が起きる発達段階にあるから

私も経験がありますが、YouTubeに限らず遊びの場でも
「もうやめよう」
「そろそろご飯だよ」
と伝えると癇癪を起されたことはありませんか?
これは、前頭前野の未成熟さゆえに、突然の中断を「奪われた」といった強い「不快感」として受け取りやすく、泣く・叫ぶ・怒るといった反応につながるためです。
さらにYouTube動画は、鮮やかな色や動き・音楽・効果音が多く、幼児の脳にとって非常に刺激的です。
幼児は「待つ」ことが苦手なので、すぐに楽しいものが見られる仕組みも子供の心を満たしてくれます。

2歳の子供の発達段階を考えると、YouTube好きになったり、癇癪を起こしたりするのは、ごく自然な反応なんです。
参考:Uytun, M. C. (2018). Development period of prefrontal cortex.In A. Starcevic & B. Filipovic (Eds.), Prefrontal Cortex (pp. 3-22).IntechOpen.(取得日:2025年12月6日,https://www.intechopen.com/chapters/63179).
Moriguchi, Y., & Phillips, S. (2023).Evaluating the distinction between cool and hot executive function during childhood.Brain Sciences, 13(2), 313.MDPI. (取得日:2025年12月6日, https://www.mdpi.com/2076-3425/13/2/313).
西田美由紀・松村京子,2023,「児童期における自己制御能力と実行機能の発達」『The Journal of Studies on Educational Practices』25(1):1-12,(取得日:2025年12月6日,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsep/25/1/25_1/_pdf/-char/ja).
Zihe Chen.et al,2023,“Using head-mounted eye trackers to explore children’s color preferences and perceptions of toys with different color gradients,”Frontiers in Psychology,14:Article 1205213,(取得日:2025年12月6日,https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2023.1205213/full).
【元小児科看護師解説】YouTube見すぎで心配される悪影響!

子供がYoutubeに惹かれるのは自然なことでも、見過ぎは以下のような悪影響を招きやすくなります。
- 目への負担
- 睡眠リズムが乱れる
- 気持ちの切り替えが難しくなる
- 情緒が不安定になりやすい
まず目への負担ですが、これはYouTubeに限らず、携帯電話やゲームなどでも指摘されている現象です。

私自身の経験でも、小学生時代にゲームや携帯を見過ぎたことで、視力が低下した過去があります。
スマホやタブレットは至近距離で集中し続けるため、目にかかる負担が大きくなり、ドライアイや近視リスクを高めると報告されています。
次に睡眠リズムですが、YouTubeから発される光は「ブルーライト」を含む刺激の強い光です。
ブルーライトは眠りを促すホルモンである「メラトニン」の分泌を抑えると知られており、入眠が遅くなったり、寝つきが悪くなったりする可能性があります。

大人も寝る前は、iphoneなどのスマホは控えましょうと言われますよね。
他にも、YouTubeのような刺激の強いメディアを長時間使うほど、幼児の「気持ちの切り替え力」が弱まったり、興奮状態が続いて自己抑制が難しくなったりする、という報告もあります。
ただし、これらの悪影響は「長時間・習慣化」した場合のリスクで、短時間で必ず出るわけではありません。
長期化する前の段階で、後に紹介する「YouTubeを段階的にやめさせる方法」を実践して、子供がYoutube離れできるようサポートしていきましょう。
参考:五味葉子,2023,「動画視聴が幼児の生活習慣とそのリズムに及ぼす影響と問題改善策の検討」,早稲田大学リポジトリ,(取得日:2025年12月6日,file:///C:/Users/Owner/AppData/Local/Temp/MicrosoftEdgeDownloads/120b4696-e23a-4adb-ab2e-23d9cb8af18d/Gaiyo-9417.pdf).
石井雅子ほか,2020,「幼児のスクリーンタイムが視覚機能に与える影響」『新潟医療福祉学会誌』20(1):73-73,(取得日:2025年12月6日,file:///C:/Users/Owner/AppData/Local/Temp/MicrosoftEdgeDownloads/238e5540-c444-4cb3-9ac0-c3128dde37f8/073_w2001.pdf).
大久保圭介ほか,2023,「乳幼児期の子どものデジタルメディア使用時間と睡眠、および情緒や行動の問題の縦断的関連」『発達心理学研究』34(3):230-243,(取得日:2025年12月6日,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdp/34/3/34_230/_article/-char/ja).
ご飯中・お風呂前に「癇癪」が起こる理由

ご飯中やお風呂前に2歳児がYouTubeをやめられず、
「ちがう!」
「かえて!」
「まだ見る!」
と激しく泣き叫ぶのは、発達や脳の特性以外にも、生活リズムの崩れが重なる時間帯だからという理由があります。
夕方から夜は、疲労や空腹、眠気によるストレスが重なり前頭前野の働きがさらに低下したり、癇癪が起きやすかったりします。

我が家もお風呂前は叩かれたり、大声で叫ばれたりと、散々でした。
特にお風呂は、服を脱ぐ不快さや、温度変化のストレスがあり、切り替えの難易度がとても高いです。
食事中も、幼児の脳は「強い刺激を優先する」性質があるため、噛む・飲み込むという単調な行為よりYouTubeを優先してしまいます。

その結果、我が家では食べるより動画に集中して「かえて!」が止まらなかったり、画面が止まると癇癪を起こしたりしました。
大人も1日の疲れがピークの時や、エネルギー切れの状態だとイライラするように、夕方や夜は子供も感情が爆発しやすい時間帯なのです。
参考:上田 晃三,2025,「癇癪(かんしゃく)」『小児内科 』57(3):309-312,(取得日:2025年12月6日,https://webview.isho.jp/journal/detail/pdf/10.24479/pm.0000002289).
鈴木博之ほか,2007,「睡眠不足がリスク選択行動に与える影響」『日本心理学会大会発表論文集』71:2EV066,(取得日:2025年12月6日,https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/71/0/71_2EV066/_pdf).
野田満・落合洋子,2017,「幼児期における刺激の階層構造に対する認識となぞり行動」,江戸川大学学術リポジトリ,(取得日:2025年12月6日,file:///C:/Users/Owner/AppData/Local/Temp/MicrosoftEdgeDownloads/e00c460f-7b55-4fc3-9a05-fd87eca34094/DK2018-24.pdf).
【ママの実体験】わが家にも「依存期」がありました

我が家の息子も、「お家に帰るとYouTube」「寝る前やお風呂上がりもYouTube」と、時間があればYouTubeを見たがる時期がありました。
「あまり見せてはいけないな」と思いつつも、日々のワンオペや余裕のなさに、つい「静かになるから」と動画に頼っていた過去があります。
依存が強くなったころは、動画が止まるとテレビを叩く、気に入らないと「変えて!変えて!」が数分おきで、親も子供も疲れ果てる負のスパイラルでした。

「動画があると家事がはかどる、でも子供に良くないと分かっている」そんな矛盾から、罪悪感にも苛まれました。
そんな時にママ友や先輩ママも同じ悩みを持っていると知り、みんな一度は通る道なんだと肩の力が抜けたのを覚えています。
ここでお伝えしたいのは、親が動画に頼るのは決して怠けているからではありませんし、「動画なしで完璧に過ごす」ほうが現実的ではありません。
そんな中、我が家の息子が少しずつYouTube依存から脱却した方法を次の内容で紹介していくので、あなたも実践してみてくださいね。
まずやるべきは「急にやめさせないこと」

2歳のYouTube依存に対して、最初にしてはいけないのが、「今日からゼロ!」と急にやめさせることです。
子供に何かをやめさせる時、親は急にすべてをやめさせようとしがちです。
でもそれは脳の発達上、急な変化が強いストレスになるため、かえって癇癪や大泣き、暴力的反応を招きます。

大人も突然、「今日からスマホもテレビもコーヒーも禁止!」と言われると強いストレスや理不尽さを感じますよね。
そのため、突然やめさせるのではなく、まずはやめられるような環境整備から始めるのが大切です。
具体的な方法については、次の内容で紹介するので確認しておきましょう。
2歳でも無理なくできる「段階的にやめる方法」

先述した通り、2歳のYouTube依存は「急にゼロにする」のではなく、「段階的に薄めていく」 アプローチが成功しやすいです。
実際に、我が家で実践した具体的な方法は以下になります。
- iPadの専用置き場を押し入れ内に設定したり、スマホはバッグの中や高い棚へ置いたりと、子供の視界からスマホを消す
- 子どもの目に入る場所に絵本やおもちゃを置いて、気持ちの切り替えを助ける環境づくりをする
- 朝の身支度中の10分や、夕飯の準備中のみと、「見る時間」ではなく「見るタイミング」を決める
- 「あと1回見たらおしまいね」「次の動画で終わりだよ」など、「あと〇回」の予告で切り替えを助ける
- 最初の5分だけYouTubeOK、食事の前半だけYouTubeOKなど、ご飯中のYouTubeを徐々に「薄めていく」
- 過度にテンションの高いキッズ系YouTuberやショート動画など、刺激の強い動画は避ける
2歳は前頭前野が未熟で抑制機能が発達途中のため、テーブルに置いてあるスマホや光っている通知画面などの、「視覚刺激」だけで瞬時に「みる!」「ちょうだい!」が発動します。
そのためまずは、目につく場所にスマホは置かない、反対に目につきやすい場所にお気に入りのももちゃを置くといった、環境作りが大切です。
視界から消すだけで、子ども自身の「思い出し要求」が自然に減っていきます。
そのうえで、段階的にYouTubeの視聴時間を減らしていくためのポイントは、時間で伝えるよりも見るタイミングを固定したり、「あと〇回」という回数で切り替えを促すことです。
2歳児は時間の概念が未発達なので、「あと5分ね」「○分で終わり」はほとんど通じません。

息子も2歳の頃は、「もう1回!」「1、2、3…」と回数に興味深々でした。
子供の興味や発達に合わせた声掛けができると、YouTubeに限らず日常の場面でも切り替えを促しやすくなります。
そしてYouTubeを見せる時は、速い動き・派手な色・大きな音・テンポの早い編集動画よりも、ゆっくり話す知育系アニメや、自然音・ゆったりしたリズムの動画を見せるよう心掛けましょう。
動画の「質」を変えるだけで、子どもの興奮度が下がり、切り替えも楽になります。

我が家では、シナぷしゅや機関車トーマスといった知育動画が大活躍でした。
ご家庭で今日からできる内容なので、少しずつ取り入れてみてくださいね。
参考:劉文娟ほか,2019,「スマートフォンの存在が課題パフォーマンスと有効視野に与える影響」『Technical Report on Attention and Cognition』17,(取得日:2025年12月6日,https://www.l.u-tokyo.ac.jp/AandC/documents/past/21/17_Liu.pdf).
無藤隆,1982,「幼児における生活時間の構造」『Jap. J. of Educ. Psychol.』30(3):21-27,(取得日:2025年12月6日,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep1953/30/3/30_185/_pdf/-char/ja).
成瀬暢也,2019,「依存症に対する正しい理解と必要とされる支援について」,法務省,(取得日:2025年12月6日,https://www.moj.go.jp/content/001310399.pdf).
YouTube以外でご機嫌に過ごせる「代替遊び」

YouTubeを段階的にやめさせるためには、YouTubeに代わる代替え遊びが必要です。
大人もSNSを見る時間を減らそうと思った時、運動や趣味など他の刺激を取り入れたくなりませんか?
特に2歳は「自分で気持ちを切り替える」ことが難しいため、親が「ハマれる遊び」を用意してあげるだけで、YouTubeの要求が自然に減ります。
我が家で導入していた代替え遊びを、以下にまとめたので参考にしてみてください。
- シールブック
- 水ペンお絵描き
- 身体を動かす遊び
- マグネットブロック
- 型はめ・パズル
まず取り入れていたのは、シールブックや水ペンお絵描きです。
なぜシールブックや水ペンお絵描きが良いかというと、その理由は以下にあります。
- 指先の活動は脳の前頭前野を静かに活性化させ、落ち着くモードになりやすいため
- 濡らすと色が出たり、貼るとすぐに出来上がる「即時の達成感」が強いため
特に「即時の達成感」が得られる遊びは、YouTubeの刺激と似た構造があるため満足しやすいです。

我が家は100円ショップで購入した、新幹線や食べ物のシールブックや、消えるクレヨンが大活躍でした。
YouTubeと似た刺激が得られる代替え遊びとして、他にもおすすめなのは「マグネットブロック」や「型はめ・パズル」です。
どちらも、「成功→快感→もう一回!」のループが生まれて、成功体験が積みやすいので「癇癪予防」にもつながります。
一人遊びを促すおもちゃとして、ワンオペや忙しい日の遊びとして取り入れるのも良いでしょう。
こちらは看護師目線でおすすめの商品を載せておくので、参考にしてみてください。
マグネットでカチカチとつながる感覚も子供を夢中にしてくれます!
お花・家・車と何でも作れて子供の想像力を掻き立ててくれます。値段もお手頃価格でおすすめです!
スロープでボールを転がせたり、子供が夢中になる仕掛けが沢山つまっています!
YouTubeをやめさせるうえで、他にも大切なのは外遊び・走る・ジャンプといった運動を取り入れることです。
複数の研究で、身体を動かす遊びは子供にとって以下の効果が得られると報告されています。
- 子供の動画要求を減らす
- ストレスホルモンを下げ、気分安定に効果がある
- 生活リズムを整えて、スクリーンへの執着を減らす

私自身も夕方の外遊びだけで、その日のYouTube要求が目に見えて減ることを実感しました。
散歩や運動は、大人の気分転換にも効果的なので、一緒に実践すると良いですよ。
以下の記事では、ここで紹介したおもちゃ以外にも、外遊びやお家遊びで活用できるおすすめおもちゃも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
参考:青木朋子ほか,2005,「複雑な指運動は本当に脳の活動を促すのか?」『デサントスポーツ科学』26:42-50,(取得日:2025年12月6日,https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/db/seeds/descente26_05_aoki.pdf).
森田愛子,2024,「色のイメージが行動や知覚を変える」,公益社団法人日本心理学会ホームページ,(取得日:2025年12月6日,https://psych.or.jp/wp-content/uploads/2024/07/106_28-29.pdf).
石塚 誠之ほか,2021,「癇癪行動を呈した発達障害児への行動支援の効果―PBSに基づくアプローチによる検討―」『北海道特別支援教育研究』15(1):23-32,(取得日:2025年12月6日,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsneh/15/0/15_23/_pdf/-char/ja).
安藤のぞ美・足立智昭,2019,「アウトドア保育による幼児のストレス軽減効果に関する研究」『宮城学院女子大学発達科学研究』(19):101-103,(取得日:2025年12月6日,https://www.mgu.ac.jp/miyagaku_cms/wp-content/uploads/2021/12/2019_12_11_p101-103.pdf).
Paula Torres.et al,2025,“Associations Between Screen Time, Physical Activity, and Sleep Patterns in Children Aged 3–7 Years—A Multicentric Cohort Study in Urban Environment,”Sports (MDPI),13(4):Article91,(取得日:2025年12月6日,https://www.mdpi.com/2075-4663/13/4/91).
若本純子ほか,2024,「子どものスクリーンタイムと引き換えに失われるものは何か-幼児,中学生の心身の健康との関連-」『山梨大学教育学部研究紀要』75:45–56,(取得日:2025年12月6日,file:///C:/Users/Owner/AppData/Local/Temp/MicrosoftEdgeDownloads/a3ed27d4-6e19-4142-94c9-bc31c7e4fc19/j29_131-150%20(1).pdf).
まとめ|子供のYouTube依存は「親のせい」ではありません

YouTubeばかり見ている子供の様子に、「罪悪感」や「不安」を感じる必要はありません。
YouTubeに頼るのも育児の工夫の一つで、「頼った=悪」では決してないからです。
そして一番大切なのは、「完全にやめる」ではなく「上手に付き合う形に変える」ことです。
そのためにも、今回紹介した「YouTubeを段階的にやめさせる方法」や「代替え遊び」を今日から積極的に取り入れみましょう。
どれほど保育経験があっても、医学の専門知識があっても、完璧な育児は誰もできません。
少しずつ習慣を整えていけば、「依存に見える状態」は必ず落ち着くので、自分を責めずに過ごしてくださいね。



